【超オススメ/symats購入!!】

TSFコンテンツがごく少なく「それっぽいテーマ」なものをひたすらに求めてた時代に手にした、symats思い出の2冊を紹介。遠藤周作先生、TSFテーマで2作も出されてたんですよね。

「大変だァ」電子化されてます。

大気圏内核実験、ウーマンリブ勃興の時代を舞台に、放射性ニワトリ(!)を食べ女性化する男性/男性化する女性が現れての大騒動。終盤でサブキャラが「女性の方が楽だから」と女性化を受け入れ治療を拒否するとか出てくるのが興味深いです。

「あべこべ人間」絶版。電子化して欲しいですね。

注射一発で性転換する「新ホルモン」の実験台になった青年・茂が主人公で、見事成功したかに見えるもその薬効は不完全、その結果「フリーク」になってしまった茂はそのホルモンを持ち出し失踪、怪しからんセクハラ男を女性化する義賊的な犯行を重ねた後、最後に「エリダベス・テーラー」(原文まま)を男性化する一種のテロを決行するのですが...。

大変だァ
大変だァ
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新潮社 (2013-03-01)
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腑甲斐ない男どもの多い中に、塙剛太氏は男だ。家では〈風呂。メシ。寝る。〉の三語で万事を済ませる関白亭主。ところが娘の友達の軟弱な男子学生を鍛えようとした闇鍋会で、放射能を浴び性転換を起した鶏を食べてしまったから、さあ大変。言葉優しく胸は少女のようにふくらみ始め……。男性の女性化、女性上位、学園紛争など、現代の世相をアイロニカルに諷刺した痛快ユーモア小説。

あべこべ人間 (集英社文庫)
遠藤 周作
集英社
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一夜で性転換できる“新ホルモン”が開発された!青年実業家の甘い言葉に乗せられて、性転換に踏み切る予備校生・茂…。現代人の変身欲望を軽妙な笑いと世相風刺で描く。(解説・佐藤愛子)