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 某所で行われている闇の競市、そこでは暇と金を持て余した資産家たちの、狂った宴が繰り広げられていた。
 類い希な美貌の下に、サディストとしての顔を隠し持っている美少女・摩耶は、忠実な従者である瑞希と共にその闇の競市に足を運び、彼女の残忍な欲求を満たしてくれる、哀れな生贄を求めた。
 摩耶の好みに適さない「出品物」が続き、今日は外れなのかと落胆しかける彼女であったが、好みである女顔の美少年――睦月が出てくると、手持ちの金のありったけを投じて、強引に競り落としてしまう。
 睦月を手持ちの屋敷、その一つに連れ込んだ摩耶は、そこでかつて彼女によって生贄にされた少年たちの「男だった証」――すなわちペニスの剥製や標本をまとめて展示してある区画に連れ込み、恐怖を味わわせる。
 止めとばかりに、性転換手術の様子を記録した映像をスマホ越しに見せられた睦月は、堪えきれずにその場で失禁してしまう。
 そんな、打ちのめされた美少年に、摩耶はセーラー服を着用した上で自慰をし、射精して見せろ、と告げる。
 できなければ、男性器を切除処分――強制的に性転換した後、国外にいる売知人のところへ向かわせると脅しをかけてきた摩耶に屈した睦月は、言われた通りセーラー服を着た後で、必死になって射精しようとペニスを擦るが、恐怖で萎えきったそれは勃起さえしない。
 このままだと、問答無用で去勢・性転換されると怯える睦月に助け船を出したのは瑞希で、彼女は彼を四つん這いにさせると、肛門自慰用の軟膏を彼のアナルに塗りつけ、そこをほぐした上で、指で前立腺責めをする。
 尻穴をほじくられながら、無理矢理勃起させられる屈辱に、睦月は衝撃を覚えるが、どうにか射精できそうになった彼は、体育座りの姿勢で、ぶちまける瞬間を披露するように言われ、臆面もなくそうしてしまう。
 どうにか射精できた事で、ペニス切除と去勢を免れた睦月であるが、それはこれから繰り広げられる、凄絶な調教の始まりに過ぎないのであった。



 悪魔の棲む屋敷に連れ込まれた、女顔の美少年・睦月は、豪奢な部屋で目を覚ます。
 彼は気を喪っている間に、無理矢理去勢・性転換手術をされたのではないかと疑うが、身体には何の異変もなく、肩すかしを受けてしまう。
 出された食事の方も、てっきり残飯とか半分腐ったようなものを、「躾の一環」だとして、吐きながらでも食べさせられるのかと覚悟していたが、まともなものを出されたので、拍子抜けすると同時に、安堵する。
 だが、それはサディスト美少女・摩耶の作戦の一環であった。
 彼女はやせっぽちもデブも好きではなく、また精神的に壊れた愛玩動物で遊ぶ趣味もなかったので、栄養のある食事を取らせた上で運動させ、油断したところを打ちのめすプランを立てていたのだ。
 事実、屋敷を囲んでいる高い壁、そこにある電流鉄条網も除けば、睦月の恐怖を煽るものはなく、彼は数日間を平穏に過ごし、気を緩ませてしまう。
 だが、その認識が誤りであった事に気づくのに、さほどの時間は必要なかった。
 ある時瑞希からから呼び出された睦月は、そこで切り取られた後、吸盤付きの剥製ディルドにされた、美少年のペニスを見せつけられる。そして、それを用いて肛門自慰をしろと摩耶に要求される。
 瑞希から前立腺責めの快感を教えられていた睦月であるが、人前で肛門自慰をしてみせろと言われても、はいそうですかと応じる事ができない。
 躊躇する睦月に対し、摩耶は生贄にされた美少年の性転換手術及び切り取られたペニスがおぞましい玩具に変えられていく様子を映した写真を突きつけ、こうなりたくなければ、言われた通りにしろと脅しをかける。
 連れてこられた晩並、あるいはそれ以上の衝撃を受けた睦月は、恐怖から言われた通りにしようとするが、またしても身体が言う事を聞かない。
 そんな彼に対し、瑞希が肛門自慰用のローションをアナルに塗ってやる、というアシストをする。彼女が言うには、アナルは女性器と違って濡れないし、通常のローションだと乾きやすく、途中でアナルを痛めるかも知れないからこれを用いた、との事だった。
 どうにか剥製ディルドをアナルで受け入れられるようになった睦月は、それに「肛門処女」を捧げ、必死になって腰を振る。
 そして、そうしているうちに、強烈な快感を覚え、ドライオーガズムの後に射精する。
 ぐったりとなった睦月を床に寝かせた摩耶は、「手で触ってもいないのに射精するような、だらしのないオチンチンとタマタマなんて不要ね」と彼の股間を踏みつける。
 局部を踏み潰され、男として再起不能になりたくなければ、一生涯奴隷として仕える事を誓いなさいと要求する摩耶に対し、睦月は断れば本当にあそこをグチャグチャにされるという本能的な恐怖心を覚え、泣き叫びながら誓いを立てる。
 素直になれたご褒美だとして、あそこをイクまで優しく踏んであげると言われた睦月は、奇妙な開放感と共にそれを受け入れ、二度目の射精を遂げるのであった。



 女装奴隷として飼われる事を承諾した睦月は、ある時、身体を拘束された状態で目を覚ます。
 それを仕掛けた女主人・摩耶は、今度友人たちと「品評会」を開く事になったから、睦月の我慢強さを確認しておきたいから、そうしたのだと告げる。
 何でも、自宅なら粗相をしても笑って許すのだが、友人宅でお漏らしをされるのは嫌だから、今のうちにはっきりとさせておきたいのだ、との事であった。
 要するに、許可が出るまで小便をするな、というお達しなのだが、目が覚めた段階で、尿意が強まっていた睦月は、これに強い危機感を覚える。
 我慢できなければ、「堪え性のないオチンチンとタマタマなんていらない」という理屈の許、去勢・性転換手術を受けさせられるのは確実だから、どうにか踏ん張る必要があった。
 悶え苦しむ睦月に、摩耶は「瑞希に尻を鞭でぶたれても、お漏らしをしなければ、勘弁してやる」と妥協案なのか遊びなのか、判別に悩むような提案をする。
 時間は一分だけとの事で、このまま何時間も我慢するよりか、まだ可能性があると判断した睦月は、それを承諾するが、瑞希の鞭は強烈で、その打擲を受ける度に、彼は精神が壊れそうな程の衝撃を受ける。
 ソフトSM用の、ぶたれても出血する心配のないアイテムとは言え、もはやこれまでかと睦月は覚悟するが、どうにか制限時間我慢でき、お仕置きを免れる。
 しかし、摩耶は睦月がお漏らしする様をどうしても視たくなったと告げ、瑞希に鞭打ちの続行を促す。
 罰がなくても、失禁する様を視られるのを嫌がる睦月であったが、残忍な主従からの責め、それから逃れる術はなく、スカートと下着を黄色い液体で盛大に濡らす様を披露させられる。
 恥辱の放尿をやらされてから数日後、今度は射精を我慢できるかどうか確かめてやると言われ、睦月はスク水姿でアナルバイブ責めを受けさせられる。
 後ろ手を手枷で、口をギャグボールで塞がれた睦月は、逃げる事も許しを請う事もできず、ひたすら前立腺責めの快感に悶え狂う。
 その責めの最中、睦月は摩耶の忠実な従者である瑞希が、実はかつて彼女の愛玩動物の一人で、性転換手術を受けさせられた末に、女になったという事実を告げられる。
 摩耶は睦月の事も気に入ったから、許可なく射精して去勢・性転換した後も、継続して飼ってやると言われる。
 海外送りにされない事に、睦月は安堵を覚える一方で、男の身体を保ちたいという願望もあり、身悶える。
 その様子を視た摩耶は、スク水の中に射精しなければ、手術はしないから、瑞希に助けを求めるようにと告げる。
 瑞希がどちらを選んでも受け入れると言う摩耶だが、睦月は自分だけが助けてもらえるはずがないと、覚悟を決める。
 しかし、瑞希はスク水の中から睦月のペニスを引っ張り出し、彼の男性器を助ける。
 魂が抜けるような虚脱感と共に精を吐き出した睦月に対し、瑞希はその理由を「あそこをチョン切られるのを嫌がって、必死で抵抗する睦月の顔を視るのが好きだから」と説明する。
 あくまでサディストとしての姿勢を崩さない瑞希に、睦月はほっとするのと同時に、今後も継続的にいじめられるのかと思い、不思議な恐怖と恍惚を感じる。
 そして迎えた品評会で、睦月は「オチンチンとタマタマがある女の子です」と自己紹介をし、摩耶が股間に装着した剥製ディルドでアナルを犯されながら射精し、法悦を極めるのであった。
 鬼野羅切の小説第二〇作目、活動開始一周年記念作品、ここに完結!