女装や男装の文化は洋の東西を問わず古くから見られますが、
江戸時代にも祭礼で芸者の女性が男装して出し物を演じたり、
男性役者が女性を専門に演じる歌舞伎の女形が人気を博し、
「異性装」や「男女入れ替え」の発想は江戸の人々にとってとても身近なものでした。
本書では描かれた浮世絵を通して、美しく粋な表現で自由に男女の境界を自由に行き来する、
江戸時代の風俗や文化の諸相に迫ります。
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