ソレが恋である事実 (bijou)
いるかネットブックス (2017-05-19)


僕、シトリン・ラブラドライドが、この魔法専門のパブリックスクールの門をくぐったのは、この国で定められている成人の年齢、一六歳になった春のことだった。
優等生枠に選ばれて、主席入学者のジャスパー・カクタスとの二人部屋を寄宿舎に与えられたが…
その日の内に僕は知らされる。女の子のようにされる快感を。
実家でのいい子の僕も、昼間の学校での優等生である僕も、本当じゃない。夜が来て、ジャスパーによって暴かれる「淫乱なメス」である僕が……「本当」の自分だった。