(本作品は、「人工美女の館」(byひとみ絵里さん)のファンフィクションです)


(46)
同じ頃、、隆造・俊恵夫婦の寝室である
「俊恵、めぐみとの日々はどうだった、楽しかったか、ん?」
「...」
楽しかったですわ、と本当のことを答えるわけにはいかず、黙りこくる俊恵。

「楽しかったと顔に書いてあるな...ふふ。まあ当然だろう。めぐみと二人きりならば、おまえの内なる『牡』が目覚め、めぐみの体が欲しくなったはずだからな」
「お...す...?」俊恵は隆造が何故こんなことを言うのかと訝しんだ。
強制性転換されてしまい、「牡」では無くされているはずなのに...でも、二人きりの時間ではいつもわたしが主導権を握り、「男役」だった...。見抜かれてしまっている...。

「俊恵、そろそろ話すときが来たようだな。おまえとめぐみの性転換は根本的に違うのだ。めぐみは肉体も脳もたっぷりと女性ホルモンを浴びるように改造されている。潜在的に男を求める『雌』の習性をホルモンに強要され、やがてそれは本能的になり、いずれはほぼ100%の『オンナ』になるのさ、ふふ。男性であった記憶を忘れることはないだろうが、それは遠い遠いことになってしまう」
「では、わたしの体はめぐみさんとは...」
「違うのだよ、ふふ。おまえの女性化は外科的改造だけだ。だから、『牡』の習性、本能は人工の女体に抑え込まれてこそいるが、決して消えることはない。おまえは人工の女性器を責められて快感を感じるが、それはノーマルの男が同性に支配され犯される不快感と常に表裏一体なのだ」
「...」言葉を失う俊恵。
ああ、何と言うこと...全てを諦め、一生懸命に女らしくなろうとしてきたのに...。
押し黙ったままの俊恵の頬を涙が伝う。
「あなた...隆造様...わたしはこれから、もっともっと努力して女らしくいたします。だから、もう昔のことを忘れさせて...わたしに『オンナ』の人生を歩ませて下さい。私にも女性ホルモンを注入して!」
泣きながら、俊恵は隆造に懇願していた。





「ふふ、完全に『負け』を認めたな、俊恵」
「もう勝ち負けとか、どうでも良いの...。わたしはあなたの妻として添い遂げることを決心したの...。だから、お願い!」
「わしにとっては勝ち負けは重要なのだよ、俊恵。いまこうして『杉浦俊夫』を完全に捨て去り『大神俊恵』としてわしに添い遂げると言ってくれたことで、わしの勝利は確定した。あれほど女性化を嫌がっていたおまえをここまでに変えてしまったという達成感に満たされているよ、ははは」
「はい、もう負けましたわあなた...もうわたしはあなたのモノなの。だから...女性ホルモンを...」

「駄目だ」隆造は無慈悲に言い放った。
「そんな...」俊恵は絶望に打ちひしがれてその場に崩れ落ちてしまった。
「俊恵、おまえはもうわしのモノだ。だから、わしの言うなりに生きるしかないのだ。だから、わしの言うことに絶対だ。逆らうのは許さないぞ。いいな!」
「...」
「返事をしろ俊恵!」
隆造は乱暴に俊恵を背後から抱きすくめ、両の乳首に指をかけて強く捻った。
「あ、痛い、痛ああああい!やめて!」
「どうだ、久しぶりの乳首責めは!さあ返事をしろ俊恵!」
「痛い、痛い!、痛あい! お許し下さい、わたしは隆造様のモノです。隆造様に逆らうなどめっそうもありません! ああ、許して!」
俊恵の甲高い叫び声に応えて隆造は責めを解いた。
「はあ、はあ...」乳首に走った強烈な痛覚と、隆造に責められた恐怖とを思い出しながら、俊恵は肩で息をしていた。

「めぐみは内分泌を重視した女性化の実験台だが、おまえは外科的手法を重視した実験台なのだ」
実験台...やはり、私達は人間扱いされていないのね...
今さらながら、俊恵は大神一族の鬼畜ぶりを思い知っていた。

隆造の話は続く。
「まあしかし、よくぞ、わしの妻として添い遂げてくれると言ってくれたな、嬉しいぞ俊恵。だから、外科的手法限定だが、おまえの希望に出来るだけ近づくように女らしくしてやろう。どうだ、もう少し大きなバストとヒップにならないか?」
「え?」
「来週にでも手術しよう。異存はないな?」
「は、はい...」
俊恵は隆造の迫力に負け、承諾の返事をしてしまった。

仕方がないわ...女性ホルモンはもらえなくとも、もっと豊満な女体になって、その持ち主であることに酔いしれれば、今よりはもっと幸せになるはずだわ...

「さて俊恵、本題だ。久しぶりの夫婦の営みを楽しみにしていたぞ。わしをたっぷり楽しませてくれるな?」
「はい...」
俊恵は隆造の前戯に身を任せ、夫婦の、いや性奴隷とその主人の激しいセックスが繰り広げられていった。主人が奴隷を完全に征服した記念日のセックスが。

数日後、俊恵は手術台の人となり、ダブルD相当の巨乳とそれに見合う豊満なヒップの持ち主になった。

【続く】