(本作品は、「人工美女の館」(byひとみ絵里さん)のファンフィクションです)


(20)
「では、まずはしゃぶってもらおうか」
「...」
「どうした俊恵?」にやにや笑いながら例の鋭い視線をくれる隆造。
「...」俊恵は観念したようにひざまずき、隆造の股間に口を近づけて行く。
「俊恵、ちょっと待て」
「はい?」
「お前はこれから何をするのかな?答えなさい」
「...」
「答えなさいと言っているんだが?ああ?」
隆造の言葉の調子にたじろぐ俊恵。
「は、はい、。フ、フェラ...チオ...を」
「ふむ、じゃあどの『口』で?」
「わ...わたくしの口で......」
「口で...どうするんだ」
「く..くわえ...ます」
「敬語を使いなさい!」
「は、はい、...くわえさせていただきます....」
「おい俊恵、何をくわえるのかを言い忘れているぞ!」
「 は、はい、...隆造様の...ペ..ペニス....を」
「やれやれ、亭主のものを『ペニス』とは無粋だなあ 。もっとわかりやすい言い方があるだろう?」
「う...」
「『おちんちん』、だろうが!」
「はい...あ、あなたの...お..おちんちん....を」
「そうか、ではしっかりくわえてしゃぶれよ!」
「瞳...おまえのためだもの、うぅぅ...」

目に涙を溜めながら、俊恵は唇を隆造のペニスへ近づけはじめた。徐々に視界が隆造のペニスでいっぱいになって行く。あと20センチ、10センチ...あと5センチ...。そこで俊恵の動きが止まった。観ている者全員に一瞬の緊張が走る。俊恵の体は小刻みに震えていた。





数秒、しかし数分とも思われるような間の後、俊恵は隆造の亀頭を凝視しながらゆっくりと唇を開いた。真紅のルージュで彩られた唇が、隆造の亀頭にゆっくりと覆いかぶさって行き、そして、とうとう俊恵は隆造の亀頭を口に含んだ。その目尻からは一筋の涙が...。
「おお...」どよめきが会場内に走る。

「よしよし、では、しっかり舌で舐めるんだぞ」
ぴちゃ... 隆造に言われるまま、ペニスをしゃぶりはじめる俊恵。紅い唇と隆造の黒々としたペニスの鮮やかな対照は観ているものをそそる画となっていた。

「うぐ、んぐ...」 慣れないことゆえ、苦しそうに鼻からうめき声が漏れる。
「初めて味わうオトコのペニスの味はどうだ俊恵、ん?これからは日課だぞ、はは」
「うぐ、んぐ...」無我夢中で言われた通りにペニスを舐め続ける俊恵。

「う、ぅぅぅ...なんて酷い...」めぐみは目を伏せて涙を流していた。
他の招待客は興奮の極みだが、自分にとって眼の前で繰り広げられていることは「惨劇」にしか見えない。
「めぐみ、目をそむけず見ろ!これは私たちの未来の姿でもあるのだぞ!」
「...」隆一郎の強い調子に促され、黙って眼を上げステージを見つめるめぐみ。眼から涙が止めどもなく流れている。
眼前に繰り広げられていることは、若干形を変えこそすれ、自分にもいずれ訪れるのだ。ああ、僕もあのように、「妻」という名の所有物、性奴隷にされてしまう...。男なのに。

ステージでは俊恵のフェラチオが続いていた。
「うぐ、んぐ...」
「よし、根元まで飲み込みなさい。むせないように、ゆっくりとだ」
言われた通りに、俊恵はゆっくりと唇を進め、隆造の立派な一物をほぼ全部、自分の喉元まで飲み込んだ。
「なかなか上手いな俊恵、素質あったんじゃないか?ふふ」
お約束の言葉嬲りであるが、それに反応する余裕の無い俊恵は粗相をしないように必死である。
「どうだ、口から『オンナ』になった気分は?ようし、唇をもう少しすぼめて、前後に動かしてみるんだ」
俊恵は目を閉じ、言われた通りに唇をすぼめて前後運動を始めた。
ぴちゃ...ぴちゃ...
静まり返った会場内に、俊恵がフェラチオをする音だけが響く。

【続く】